●新着情報20021028-2
▲閉幕式の様子 |
「アジア太平洋障害者の十年」最終年ハイレベル政府間会合は、4日間にわたる審議を経て、10月28日、2003年から始まる新たな「十年」で、アジア太平洋の各国・地域の政府や関係者が取り組むべき障害者政策・行動計画となる「「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブで、バリアフリーかつ権利に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」(以下、BMF)を採択しました。
BMFは、いくつかの特徴があります。まず、「アジア太平洋障害者の十年」を通して取り組まれた12の目標達成のための行動領域のうち、教育など十分な進展が見られなかった領域に着目し、(1)障害者の自助団体、(2)女性障害者、(3)早期対処と教育、(4)自営を含む職業訓練と雇用、(5)各種施設および公共交通機関へのアクセス、(6)情報通信技術を含む情報と通信へのアクセス、(7)職能開発、社会保障および持続的生計手段事業による貧困の削減、の7つの優先的な行動領域の具体的な目標と行動計画が定められています。
また、BMFをスムーズに実行するため、準地域レベルでの政府間の協力と連携を強化することやNGOとの協力強化のほか、2004年にオープンする「アジア太平洋障害開発センター」(APCD)との協力やネットワークの構築、進捗状況についてのモニタリング(監視)と評価の実施計画に関しても具体的な戦略が組み込まれています。
10月28日の審議では、このほか、4日間の審議内容をまとめた報告書案についても検討され、一部文言を調整の上、全会一致で了承され、政府間会合は幕を閉じました。
※BMFの和訳文については、後日お知らせする予定です。