●新着情報20020814
権利条約実現に向け、大きな前進です。
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| ▲国連特別委員会会場の様子 |
7月29日からニューヨークの国連本部で開催されていた障害者権利条約特別委員会(ルイス・ガレゴス議長/エクアドル)では10日以上にわたる審議を経て、8月9日、「障害をもつ人の権利及び尊厳の保護及び促進に関する包括的かつ総合的な国際条約についての特別委員会の報告書」を全会一致で承認しました。
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| ▲傍聴団メンバー(一部)/宿泊先の チェスターフィールドにて |
この報告書では、条約の意義や審議継続の必要性などにも触れた14事項にのぼる決議案が盛り込まれており、この案の採択を国連総会に勧告しています。
今回の特別委員会を機に、条約制定に向けた世界的な流れが一段と加速することは確実で、きわめて意味のある会合となりました。
また、委員会会期の前半に、NGO(民間団体)の代表の特別委員会への参加を認めるかどうかについても審議をおこないましたが、
8月1日の会合で、特別委員会の認証を得た団体については一定の条件下で参加を受け入れることを決めました。この分野におけるNGOの役割の大きさが改めて認識されたものと言えます。
なお、第2回の障害者権利条約特別委員会は来年5月、ニューヨークで開催される見込みです。
既報のとおり「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラムでは、「国連・障害者権利条約特別委員会傍聴団」を派遣しました。傍聴団員による詳しいレポート、また、今回承認された「特別委員会報告書」の和訳文などについては、後日、本ホームページなどで紹介する予定です。