●新着情報20020422
4月19日(金)、社会福祉法人日本盲人福祉委員会・「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラム組織委員会の共催により、全米盲人会連合(NFB)のマーク・マウアー会長(左写真)の来日を記念した講演会が、東京プリンスホテルで開催され、約200名が参加しました。
「パートナーを求めて、世界中の視覚障害者の人々の力になりたい」と熱意を語るマウアー会長は「米国における視覚障害者の権利を守るための法律(IT法、ADA法等)について−現状と成果及び今後の課題−」というテーマで約1時間半の間講演され、「視覚障害者の権利を保障するためには法律の力が大きい。法律をつくるためには強い意志をもち、私たち自身が結集し、正しい認識・目的意識により行動することが必要。」と、法律の力の大きさや障害をもった人々の積極的な行動が、障害者の権利を守る上で欠かせないことを強調しました。
また、講演の中では、NFBの多岐にわたる団体活動を紹介したほか、自立のための機器などの技術刷新の意義についても触れ、「米国の視覚障害者のうち、雇用されていない人は74%にのぼる。視覚障害者が容易に利用できる機器の普及など、技術の刷新を図る意味は極めて大きい。」と述べました。
<マウアー会長略歴>
1951年 全盲として生まれる
1974年 ノートルダム大学卒業
1977年 インディアナ法律学院を卒業 弁護士資格を取得
1978年 民間航空理事会総合委員会に就職
1981年 独立して法律事務所を開設
盲人の権利保護および啓蒙活動をNFB前会長のジャーニガン博士と協力しておこなう
1986年 NFB会長に推挙され、以来16年間会長職を務める(51歳)