●新着情報20011101
第6回DPI世界会議札幌大会1年前プレ大会の東京イベントが10月31日(水)、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開催され、全国から180名を超える参加者が集まりました。
「障害者権利条約への展望を探る」を目的に、午前中のプログラムではDPI世界会議のジョシュア・マリンガ議長が「世界の障害当事者運動が果たしたもの」という題で講演(左写真)。障害者運動が世界的に拡がりを見せ、国際的な発言力をもつまでになった経過を紹介する一方、今後に向けたさまざまな課題を提起。「障害者運動は、たとえば労働組合や女性団体といった、世の中にあるいろいろな運動の中での代表的な役割を果たしていない。また、若い人たちの参加も十分でない。<連帯>という名の下に、新しいヴィジョンを示せるリーダーが不可欠」と指摘しました。
そして、「障害者運動は成熟化していかなければならない。それぞれの国の人々がみずからの経験を互いに共有することが大切で、そうした活動などを通して障害者の権利条約を実現したい」と語りました。
午後のプログラムでは、この講演を受ける形で、障害者の権利条約についてのシンポジウムをおこないました。壇上の各シンポジストからも「障害者の権利条約実現に向けて、政府や障害当事者だけでなく国民一般を積極的に惹きつけていく上で、早急に総合的な戦略をたて、ひとつの大きなうねりを創造していこう」といった、前向きで力強い提案が相次いで出されました。
この第6回DPI世界会議札幌大会1年前プレ大会は、11月3日(土)・4日(日)の2日間、札幌でも開催されます。
<メキシコ政府の提案も緊急報告>
現在開かれている国連・第三委員会の場で、メキシコ政府が「障害者の権利と尊厳の推進と保護に関する包括的かつ全面的な国際条約に関する決議案」を提出していることについて、今回の東京イベントの中でも180名の参加者に緊急報告がなされ、決議文案(日本語訳)が配布されました。